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4℃社長「SNSイメージから離れてジュエリー見て」名前隠した「匿名宝飾店」営業
東京・原宿のキャットストリートに現れた、あえてブランド名を隠して営業する「匿名宝飾店」。20日、そのブランド名が「4℃(ヨンドシー)」であると明かされました。

なかなか興味深い試みでした。

「匿名宝飾店」とは、9月8日から原宿キャットストリートで開催された期間限定のジュエリーショップです。「ブランド名ではなく、目の前のジュエリーを通して、自分の指や肌のうえでジュエリーを好きになってほしい」というコンセプトのもと、ブランドに関する情報は一切明かされていませんでした。

匿名のジュエリーショップ。その正体は?

「4℃」

でした。

ジュエリーに興味がない男性でも、このブランドを知っている人は多いのではないのでしょうか?私も正直この分野に関心はそれほどないのですが、このブランドのことは子供の頃から知っていました。

どうして名を隠したのか?

そんな有名なブランドがどうして敢えて匿名でポップアップショップを作ったのでしょうか?

ブランドの名前を多くの人に知っていただいたこの50年で、今だからこそ、ブランド名によって蓄積されたイメージから離れ、今一度原点に帰ってジュエリーそのものを見てもらいたい、という思いでこの匿名宝飾店をオープンさせました」(瀧口社長)

https://www.businessinsider.jp/post-275600

ブランド名によって蓄積されたイメージ

ここからは推測ですが、このイメージとは必ずしも好意的なイメージではないのではないかと思います。

  • どこにでもある
  • 安っぽそう
  • 特別感がない

ファンの人が見たら怒られますが、正直私が持っているブランドイメージはこんなネガティブなものばかりです。そういえば妻と結婚指輪を探しているとき、4℃は嫌だと拒絶されたことを思い出しました。

先ほどの社長のコメントも、そういうイメージを持たれていることを認識したうえでのものなのではないかと推測します。

だからあえてブランド名を隠して出品した。

「先入観を捨てて商品自体を見て下さいよ」と。

その結果はポジティブなものだったようで、匿名だからこそ手に取ってみたという人が多かったみたいです。

ブランド無しにモノの良し悪しを判断できるか?

これはその道のプロであっても簡単なことではないと思います。私はアパレルのプロですが、たかだか20年弱の経験しかない若輩ものですので、分かることもあれば、分からないこともあるというのが本音です(20年で若輩ものというのは違和感があるかもしれませんが、自分の父親のような年齢の人がバリバリ働いてるのがこの業界です)

だから一般消費者の立場ではブランド名無しに良し悪しを判断するのは困難だと思います。というよりも、ブランド名によって判断にバイアスがかかってしまうことが多いのではないのかなと思います。またバイアスをかけるためにブランドという概念があるとも言えます。

芸能人を集めて格付けを行うテレビ番組があります。我が家にはテレビがないので、年末に実家に帰省した際に”昨年放送された番組の再放送”を観るのが定番なのですが、ブランド名は元より、何かしらの情報を制御されてしまうと、中々正解にたどり着くのは難しいのは、皆さんも想像がつくのではないでしょうか。

何か違うかも?という直感を磨くこと

本好きの人で、多数の本棚の背表紙を見ていると、本の方から語りかけてくるような錯覚を覚えたことがある人はいますか?そして結果、それがすごい良い本だったりする。洋服探しもそれに近いものがあると思います。ラックにかけられた服を見てふと気になる一着を見つける。手にとって生地の感触を感じる。試着してみるとしっくりとした感覚がある。

このブログでは一生モノのファッションアイテムに出会うためのヒントをご紹介していますが、実は1番大事なのはその人それぞれが磨いてきた直感力だったりすると思ってます。

その直感力を磨くためにはどうすれば良いのか?

それはとにかく服を着てみることです。

試着というのは慣れないと気軽にできにくいかもしれませんが、試着だけするお客さんを嫌がる店員は基本はいません。程度はありますが、ぜひ色んな服を着てみて欲しいと思います。

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